代表・牛窪恵について of infinity

代表・牛窪恵がお届けする「1分で読めるトレンド」。独自の切り口で、“いま”のトレンドをご紹介します



人気の「街コン」。参加証のリストバンドをつけて、街の飲食店をまわる

街コン」をご存じだろうか。「街が行なう合コン」のことで、地域の飲食店や商店街、自治体などが連携して出会いの場を作るイベント。参加者は協賛する居酒屋やレストランを渡り歩き、飲食を楽しみながら異性との出会いを探す。

実は私・牛窪も先日、NHK総合「サキどり↑」の番組出演に先立ち、東京・池袋の「池コン(池袋の街コン)」に参加してみた。男女520人(一部・既婚)が参加、協賛店舗は池袋西口に散らばる15店舗。会話した男性はおもに20代後半~30代で、ほぼ全員が交流サイトやツイッター、友達のクチコミで池コンを知ったという。さすがSNS世代、情報伝達は格段に早い。

街コンは04年、栃木県宇都宮市の商店街が、若者に地元を知ってもらおうと「合コンスタイル」の飲み会を発案したのが始まりだ。それが出会いの場がないと嘆く男女のニーズと合致、全国に街コンが広がる契機となった。番組でも取り上げたこの宇都宮の「宮コン」には、男女計2400人が参加。県外からの参加者が約3割いて、ビジネスホテルは満室状態だったそうだ。B級グルメに次ぐ、新たな町おこしとしても期待されている。

ushikubo.gifその後、私がコメンテーター出演する朝日放送「キャスト」でも、この街コンを取材。「なんのために参加しましたか?」と調査したところ……なんと「恋人探し」は26%のみ、残る4人に3人は「楽しそう」「友達に誘われてなんとなく」などの理由でした。ただ、地域活性化に役立つことは間違いナシ!今後も要注目です。 (恵)



「みんな一緒に」のフィットネス「COG(コグ)」

昨年11月、東京・神田に“ひとりカラオケ”専門店「ワンカラ」(コシダカホールディングス)がオープンした。最近は、私が05年に拙著「男が知らない『おひとりさま』マーケット」(日本経済新聞出版社)でご紹介した例に比べ、ひとりボーリングやラーメン、焼肉店など、もっとカジュアルなひとり向けサービス・空間が登場し、話題を呼んでいる。

第一次おひとりさまブームを支えたのは、高級ホテルやレストランを好む、アラフォーと団塊ジュニア。だが第二次ブームは、おもに嫌消費世代のアラサーや20代が支える。幼いころから個室を与えられ、家庭用ゲーム機などでひとり遊びを楽しんだ男女。彼らにとっておひとりさまは「特別」ではなく「日常」、だからこそカジュアルな内容が響くのだろう。

一方で、昨年の東日本大震災や「なでしこJAPAN」の活躍で、仲間との「つながり」を求める志向も高まった。その一例が、昨年10月に「ルミネ有楽町店」のWIRED CAFE FITに登場した「COG (コグ)」(カフェ・カンパニー)。固定式バイクを、ひとりでなく「みんな一緒に」漕ぐフィットネスで、「一体感が味わえる」「つながってる感じ」と若い女性に人気だ。

ushikubo.gif取材した「COG」は、バイク前の大きなモニターに幻想的な映像を次々映し出します。映像は、壁内に埋め込んだLED照明や超大型送風機と連動。実際に海辺や宇宙空間を走っているような感覚を味わえるんです。女性たちは仲間と共にアゲアゲな状態でバイクを漕ぎ、終わったあとの爽快感をシェア。「ひとり」と「一体感」の使い分けが、今後のレジャーの鍵を握りそうです。 (恵)



話題の「離婚式」。予約の8割以上は男性から

先日、離婚式プランナーの寺井広樹さんにお会いした。彼は、日本で初めて「離婚式」を提案した人物。すでに数多く報道されているのでご存じかもしれない。離婚式とは、これから離婚する夫婦や既に離婚した“旧郎・旧婦”を対象にしたセレモニー。これまでに100組程度のカップルが利用したという。

基本的には、家族や友人の前で離婚に至った経緯を説明し、2人で再出発の決意を誓い合う。「最後の共同作業」として結婚指輪をハンマーで叩き割る儀式も。費用は式場やお寺なら20万円、専用の「離婚屋敷」なら5万5000円と、比較的リーズナブル。先日は、旧婦とその母親が「記念に、みんなでパイ投げをしたい」と申し込んできたそうだ。

「不謹慎だ」との声もあるが、予約の8割以上は「男性(旧郎)」から。ナイーブな彼らは「離婚式をして過去を吹っ切りたい」と、真摯な思いで申し込んでくるという。実はフランスなど欧米では、すでに離婚式が一般的。結婚しない男女が増えるなか、今後の有望なブライダルニーズとなり得るかもしれない。

ushikubo.gifご存じのとおり、日本で離婚するカップルは年間約29万組。29歳までに結婚した男女は、いま3組に1組以上が離婚しています。ところが、離婚男女の65%は「再婚する」というデータも。たとえ未婚率があがっても、「離婚」「再婚」のセレモニーに着目すれば、まだまだブライダル市場は拡大の余地アリ、です。 (恵)

JTB西日本の「姫様シリーズ」

日本旅行の「ワタシの週末ご褒美旅 週末トラベラー」

女子会の発展形、女子旅。認知度はすでに68%に達するが、市場を牽引するのはおもに20~30代女性。バブル世代のように「ボーナスのたびに海外旅行」といった、旅好きな女性ではない。温浴施設や駅ナカのインテリアショップでも、旅に似た癒しやプチハッピーは味わえる、と考えやすい。

「ならば、まず旅を発想させないと」と考えたのが、JTB西日本の「姫様シリーズ」。20代女子に向け、旅をオリジナルの無料アプリ「姫様」と連動させた。撮った写真をカワイくデコレーションできるので、旅先で「ソウルに来てまーす」などと写真入りでつぶやける。旅の醍醐味を知らない女子も、それを見て「行ってみたい」と共感できるのだ。

一方、日本旅行「ワタシの週末ご褒美旅 週末トラベラー」は、少し上のアラサーらに人気。『世界!弾丸トラベラー』(日本テレビ系)にヒントを得た商品で、週末に弾丸のごとくグルメやエステ、ショッピングを楽しむ。短期間に「これだけできた!」と達成感を味わえる点が、女子にウケているという。

ushikubo.gif全国で行なったグループインタビューで、20~30代女子からは「旅は終わっちゃうから空しい」との声が複数あがりました。不況に育った彼女たちは、草食系男子同様、自信を持てていない世代。女子旅でも「達成感」を味わってもらうことが、リピートを呼ぶ重要なポイントになりそうです。 (恵)